【追記しました】NHK朝の連続小説ドラマ「ひよっこ」が素晴らしいからみんな見て
おはようございます。
毎朝、7:30からNHK BSでやっているひよっこを見ています。
私は、一人暮らし時代、テレビは朝情報収集のためだけに垂れ流していたので、朝ドラは見ませんでした。
もちろん「あの」「あまちゃん」さえ、1話も見ていません。
なので、これから書くことは、比較対象などが極端に少なくて、大変主観的です。十分わかっております。でも、書かずにはいられないので、書かせてください。
「ひよっこ」は、名もなき1人の女の子が、自分の意思ではなく家族のために、東京という大都市で懸命にふんばる物語だと思います。今のところは。
はじめの、みね子(有村架純)の故郷・奥茨城村篇では、みね子の人柄がよく描かれていました。
鈍臭いけれど、ほんとは甘えていいはずの親さえも思いやれる、働き者。
みね子は、父親から見た理想の娘像みたいでファンタジーだ、と言っている人を見ましたが、私はそうではないと思います。毎日コツコツ頑張れば、食べ物が実る、畑が好きだとみね子が言っていました。そういう人たち、います。目の前の仕事をただひたすらこなしていくことで生活を営む人たちが、私の地元にもたくさんいました。
生きがいや、夢や、そういう言葉が都市にはあって、とても輝いているけれど、みね子たちのように、毎日こつこつ頑張ることの尊さは見直されるべきだな、と思います。
ひよっこが描いている時代には、そうやって地道に労働し、その収入のほとんどを実家の家族に仕送りして、慎ましやかに暮らしていた乙女たちが沢山いたのだと思います。
懐古主義と言われるかも知れないけれど、わたしは「ひよっこ」を見ていると、自分の生活や人生を「つまらない」などと思うことはやめようと思います。
毎日、たまの、ささやかな幸せの中で、懸命に目の前にある仕事をこつこつこなし、辛くてもとなりには、また別の人生で、別の事情を抱えて、自分と同じように目の前の仕事をがんばる人がいる。
そういう無数の「事情」のなかで、1人の平凡な人間として生きていると、東京という都市にあって、「飲み込まれる」という感覚に陥るときがあります。
私のように、田舎から東京に出てくると感じることかもしれません。
だから、「夢」や「生きがい」や、そういうドラマチックなものをドラマにも盛り込みたくなるけれど、「ひよっこ」は違う。少なくとも今のところは。
平凡に生きることの尊さ。
ささやかな幸せの素晴らしさ。
そういうことの連続で、人生は豊かになっていくのかもしれない。
そういうことを思い出させてくれるのがひよっこの良さの1つだと思います。
あと、個人的には、こないだの豊子の回は泣きました。
冷静で頭が良く物分かりの良い豊子の「いやだ」。
ずっと、家族や周りの人間に迷惑をかけないように、少しでも手間をかけないように暮らしていた。自分の感情を優先させるほど、余裕などない田舎の暮らしだったんだろうな。
私は豊子ほど良く出来た人間じゃなかったけど、そういう性格はすごく分かる。
そんな豊子が、自分1人で東京に出てきて働いて、収入こそほとんどは実家に送ってしまうけれど、世話をかけまい、いやな思いをさせまいと気にしてきた家族と距離を置くことができて、もちろん寂しさもあるけれど、自由になれた部分もあったのだ。
うーん、これを自由、といっていいのかわからないけど、意地やめんどくさい自意識から解放される空気が、「いやだ」と言えるそんな空気が、東京にはあるよ、というシナリオだと感じた。
しっかし、上野駅で初めて会った時の豊子からは、想像もできないほど崩れた顔をしていて本当に良かった。
藤野涼子ちゃん、とてもよい。
ソロモンの偽証、小説は読んだけど映画見てなかったけど、見ようと思いました。
乙女寮のみんな良いけど、
佐久間由衣、藤野涼子のふたりは、個人的にこれからどんどん頑張っていって欲しい。
あと和久井映見と宮本信子は安定感抜群の最高さですね。(伊丹十三が大好きなので宮本信子シンパです)
来週からの「すずふり亭篇?」もめっちゃ楽しみです。
すずふり亭、宮本信子と洋食って、たんぽぽ!と思いましたが、たんぽぽはオムライスのイメージ強いけどラーメン屋さんなんですよね。
勢いで書いてしまって、乱文失礼しました。
あ、佐久間由衣が出ているゼクシィのCMも好きです。