少しずつ
こんにちは。
先日3月2日はすごい暴風だったけど、彼氏と付き合って三年目の記念日だったのでデートをしてきた。
と言っても、夕方まではわたしの引越しに当たって家電を買い揃えに家電屋さんデート。
冷蔵庫や洗濯機を買い(この日の私は冴えていて、およそ30分で冷蔵庫・洗濯機・オーブンレンジ・テレビを次々と決断して行ったんだけど、どれもベストチョイスだった)
ホワイトデーにテレビを買って貰う約束をしていたので、1万7千円の中古テレビ32型は彼氏に買ってもらった。
バレンタインはわたしが冷凍の作り置きおかずを大量に作ってあげたのだけど、私たちのバレンタイン・ホワイトデーの贈り物は年々実用寄りになってきている。
この私が作った冷凍食品たちは本当に美味しい。まあそんなことはどうでもいいんですが…
家電屋デートの後、街に出て、新居で使う器の下見に雑貨屋をまわった。
私も彼氏も大学では陶芸部員だったので、陶器を見ているだけで時間が潰せてしまう。
私たちは二人とも、食べることも好きだから、二人の食事をイメージしながら器を選ぶ。これはこういう料理に使えそうだね、綺麗な色だね、ここのカーブがきれいだね、などと話しながら器をみる。
結局1枚も買わずに2時間弱陶器を物色していたけど、そういう時間がすごく好きだ。
そのあとは、私が希望した、ちょっと良い居酒屋にご飯を食べに。
会社か何かの大人数の飲み会が行われていて、そんなに広くない店内は想像よりガヤガヤしていたけど、希望通り一面ガラス張りの窓の近くの席に通してもらえたし、何より出てくる料理が全て美味しかったので全然オッケーだった。
馬刺しがうまい…日本酒もうまい。
記念日なので少し思い出話なんかもしながら、美味しいね〜〜ってご飯を食べて、お酒を飲んで、ちょっと良い気分になっちゃったりして、すごく平和な時間だった。
ひと通りお腹いっぱいになったところで、少し静かなところに行きたいな〜と思ったのと(まだ大人数の宴会は続いていた)、実は彼氏より酒の強い私は少し飲み足りなかったので、近くの気になっていたショットバーへ行くことにした。
白ヒゲを蓄えたスマートなマスターと、落ち着いた雰囲気のおばさまがカウンターに立っていた。夫婦なのか雰囲気が似ている。
静かなジャズが流れ、漆塗りのような深い色のカウンターがつやつやと輝いていた。お客は私たちしかいなかったので遠慮なくカウンターに座った。
一杯目から私は、好きなギムレットを頼み、彼氏は少し甘めでアルコール控えめのカクテルを頼んだ。
ギムレットという言葉は「錐(きり)」という意味らしく、オシャレだけど可愛くないカクテルだな…と思いながらも飲み干す。
良い感じで酔いが回ってきたので、次はウィスキーをロックでお願いすると、珍しく彼氏もウィスキーロックを頼む。
「珍しいね」と言うと「そう?たまに飲むよ」と言った。
3年付き合っても知らない面というのはあるし、次々に生まれていく。
今まで好きになった人は、心の裏も表も、耳の後ろの匂いも足の裏の形状も、昔の女も小さい頃おねしょをしていた時期も全て知りたいと思っていたけど、不思議と今の彼氏にそういう思いは抱かない。
知らないことがどんなにあっても、今私に見せてくれている彼を安心して愛せる。それは多分彼を信頼しているからなんだろうと思う。
お会計をして、席を立とうとすると、彼が何やらモゾモゾ言いながら小さい箱をカウンターに置いた。
開けてみて、と言われリボンをほどく、箱を開ける。
ほんとは箱を置かれた時から何となく中身は気づいていたんだけど、まさかこのタイミングで(お会計後!)くると思わず、混乱して、手が震え、そして箱を開けた時のダイヤの輝きに涙腺がやられてしまった。
彼が「結婚してください」と言う時には既に号泣していた。
ということで…
婚約しました〜〜〜〜!!!!!
今年に入ってまだ3ヶ月経ってないけど、試験に受かり、転職が決まり、引越しが決まり、そして婚約…と変化の3ヶ月でした…めまぐるしい…
なんだか現実感がなくて、帰り道に10回くらい、「ほんとうにケッコンするの?」と聞いた。彼は毎回苦笑いして「しようよ」と言っていて、ああこの人と結婚するんだな〜〜と何となく幸せな気持ちになったりした。
とりあえずゼクシィを買ったら、こんなことが自分の身に起こるなんて想像できず、毎日現実と夢の狭間にいるみたいな毎日だ。
とりあえず、お互い親に報告し、どちらも喜んでくれたので良かった。
また何かあったら報告させてください…
自分ごとのウェディングソングは違って聴こえるな…