ピンクとキラキラ

世界の終わりに寿司が食べたい。

寒いから泣きたくなっちゃうネ

仙台は寒い。とても寒い。

どのくらい寒いかというと、夜半袖短パンにタオルケットだけで寝ると次の日風邪ひくぐらいには寒い。

 

東京はあったかそう。

友人達の休みが始まり、バーベキューしたり、花火したり、海外旅行へ行ったり、集まって飲んだりしている投稿がSNSで目立ち始める。

 

昨日の夜中、唐突に友人から電話がかかってきた。向こうは友達3人で家でお泊まり会をしていてとても楽しそう。

電話してくれて、私のこと思い出してくれて、とても嬉しかった。

でも、おしゃべりしたいのに、繁忙期の仕事と、その後の勉強でヘロヘロなこともあって、頭が回らなくて何も口から出てこない。

おんなじような質問を何度もしてしまったり、黙り込んでしまったり、電話の向こう側の出来事に全然関心が持てなくて、泣きそうになった。

いま、私にとって東京はとても遠い国みたいなのだ。

 

こんな寒い田舎で、全然人と喋らずに過ごして、どんどんつまんない人間になって行く気がして、たまらなく悲しいな、と思ったらさらに何も言えなくなった。

そうしていたら友達に「つまんねぇな」と言われ、その通りだと思った。

別に最初から自分のことを面白い人間だと思ったことなんてないけれど、一度だけでも、私のことを「面白い」って言ってくれた人に、「つまんねぇ」と言われるのは、自分の変化(どちらかというと悪い意味)を感じてるからこそ辛かった。

 

私が客観的に面白いつまんないは、他人が決めることで、どうしようもない。その評価にたまらなく傷ついてしまうのは、私が、今の私に自信を持てないからだ。

基本的に超ポジティブ人間の私がこんなに暗い気持ちでいることを、田舎のせいにするのも、仕事を辞めたせいにするのも、家族のせいにするのも、彼氏のせいにするのも簡単だけど、とりあえず今は気温のせいにしておく。

仙台が寒いのが悪い。

早くあったかくなれ。

 

そういえば、暗い気持ちでいる時にAmazonで注文していたこれが届いた。

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読んだ。めちゃくちゃ愛おしかった。

何かへの愛ゆえに金を使い、貯金を崩し、生活費を削る女達が。

そんな風に夢中になれるものに、私はまだ出会ったことがない。 

 

感想を見ていると「使ってる金額が中途半端」「もっと狂ってる人いるよ」というものが多いけど、これはそういう「スゴイ人」を見るために読むものじゃないと私は思った。「こんなにお金をかけてる私スゴイ愛があるでしょ」ではない。

 

私は昔、「鳥類」と「は虫類」の図鑑がとても好きだったのだけれど、それを見る感覚に近かった。「愛でる」という感覚。

好きなものを語る(その一種のバロメーターとして登場するお金)女達ってすごく可愛い。

心の赴くままに何かを愛してる女って、すごく愛おしい。

お金という理性が絡むものを使用するにもかかわらず、ブレーキはすでに壊れていて(直した人もいた)、ゾクゾクする。

それは突飛なものでなく、どちらかというと平均的な「浪費」だからこそそれの奥に広がりを感じて、「図鑑」になっている。

私はこれからも、たまに開いて彼女達を愛でるんだろうと思う。

 

 

 

明日は少しあったかくなるといいな。

 

お嫁においで

お嫁においで

蒼い星くず

蒼い星くず

暗い気分の時に、元気を出したい時は、とりあえず加山雄三あたりから始めよう。