仙台七夕まつり花火大会
前回の記事、二日間のことを全部書いていたらとんでもない大作になりそうだったけど、書きたいことは書いておきたくて、それでも出来るだけ削って…と書いたら三日間かかった。
今日からまた気楽な日記に戻る。
おとといの話。仙台七夕まつりの前夜祭の花火大会。
前々から、彼氏と二人で浴衣を着て行こうと約束していた。
浴衣、大学生の時に自分で選んだ生地で誂えてもらった、超超超素敵な浴衣を持っていたのだけれど、毎年毎年着る機会を逃して社会人になってしまい、6年もの間新品のまま眠っていた。
それを、やっと!やっと着れる時がやってきた。
着付けは自分でした。
着物はまだ着れないけど、浴衣くらいは着れる。飾り帯はできないけど、シンプルな文庫結びはできる。
浴衣が超超超素敵だから、絶対に綺麗に着たくて頑張った。
自分のスタイルがよく見えるおはしょりの長さまできちんと計算して、胸元は緩まないように、うなじの部分は下品にならないように涼しげに。帯はしっかりと、裾は広がらないように。
汗だくになりながら頑張って着たら、とても綺麗に着れた。
決してスタイルは良くないし、お尻も大きいけれど、着方と浴衣の素敵さで私史上ナンバーワンくらいに可愛かった。
私はいっつも紺とか白とかばかり選んでしまうのだけど、赤が似合うということを発見してくれたのは彼氏。
感謝、彼氏。
車で迎えに来てもらって、彼氏の家で彼氏の着付け。
男性のは初めてだったけれど、なんとか出来た。
元々持ってる浴衣が紺に白模様だったのもあるけど、お腹のぽっこり具合も相待って序の口力士みたいだった。
昼過ぎには家を出て、街へ繰り出した。
浴衣で蕎麦を食べるのもいいね、なんて話していたけど、美味しそうなカツ丼屋さんをみつけてしまって、カツカレーの誘惑に負けた。
ちゃんと辛くて、カツが厚くて、良かった。
お店のおばあちゃんに、「浴衣、素敵ねぇ」と言われてめちゃくちゃ嬉しかった。大声で「ありがとうございます!」って言った。謙遜はしないタイプだ。
二人とも慣れない下駄で疲れるので、めっちゃ休み休み、オシャレな雑貨屋さんとか寄りながら、出店が出ている西公園までたどりついた。
西公園にはさすがに、人がわんさかいて、浴衣の女の子たちも溢れるほどいた。
だけど、本当はこういう見方あまりしたくないんだけど、極力公平な目で見ても、私の浴衣が一番素敵だし、着付けも私が一番綺麗だった。
彼氏に「多分だけど、わたし今日、仙台市でナンバーワン可愛いだわ…」と言ったら鼻で笑われた。
和装は童顔と寸胴の味方。
でも、男の子も浴衣着ている人がチラホラいたけれど、襟元がだらしなかったり、帯がちゃんと締められてなかったり、背中の縫い合わせ線がずれていたりで、結局私の隣にいる序の口力士が一番良かった。
彼氏に「君も、たぶんナンバーワンカッコいいだわ…」と言ったら、「ありがとう」と言われた。こっちも謙遜はしないタイプだ。
屋台で焼鳥と小籠包を買って、途中のセブンでビールとポテチと唐揚げ棒を買って、花火鑑賞の穴場らしい宮城県美術館へ。
打ち上げまで1時間半あったけど、レジャーシートを広げて、ビールで乾杯して、つまみを食べながら待つ。
その前に買った「山と食欲と私」の新刊を2人で読む。
個人的に瀧さんが好き。あとフレンチトーストめちゃくちゃ美味しそうだった。
そんなことをしていると、打ち上げ時間も近づいてきた。
空を見上げると、分厚い雲で空が覆われていた。
嫌な予感はしていた…
折り畳み傘を持ってきていたのも、どこかでこうなることを予測していたから…
打ち上げ花火が上がる。
ドーン、と音がすると同時くらいに、分厚い雲がカッと赤く光った。
そして下の方に落ちていく火花が見えた。
開始1分で分かった。
こりゃダメだ。
たぶん、同じことを思った人たちがほとんどのようで、道はすぐ混み始めた。
とりあえず30分くらい待ってみようか、と30分待ってみるも花火は相変わらず。人が引いてきたところで、私たちも帰路につく。のんびり、30分くらいかけて地下鉄の駅まで歩く。下駄にはだいぶ慣れた。
そのあいだ、ドーンドーンという音と、たまにカッと光る雲を見ながら私たちの花火大会は終わった。
悔しかったのでもう一度くらい、どっかの花火大会にいけないものかと考えている。
でも、浴衣で2人で街を歩くのだけで大分楽しかった。
夏だけしか着れない季節限定感も相まって、とても興奮した。
浴衣は、めっちゃテンション上がる、ということがわかったので、これからはバンバン着ていきたい、超超超素敵な浴衣だから。
今年の最後の花火にはしないゾ〜!