思いやりの誕生日
昨日は彼氏の誕生日だった。
昼前に集合して、めちゃくちゃおいしいケーキ屋で2人ぶんのケーキと、2と4のろうそくを買って彼氏の部屋の冷蔵庫に入れる。
雨降りそうだね、と洗濯物を2人で部屋に干していると案の定ザァザァと雨が降り始める。勘が冴えている。
ちょうど土用の丑の日なので、うなぎを食べに街へ出る。一番安いうな重と、うまきを頼んでお腹いっぱいにした後、
こないだ行ったオシャンなカフェへ、食後のコーヒーを飲みに。
この間は空いていたけど、昨日は割と混んでいて、お洒落ボーイやお洒落マダムたちが談笑する空間になっていた。
夜ご飯までの時間、映画を観たいという話になり、上映中の映画を探す。
ちょうどいい時間に、みんな大好き「ミニオンズ」シリーズの、「怪盗グルーのミニオン大脱走」が駅前のトーホーシネマズでやっているのでそれを見に行った。
グルーの双子の兄弟が出て来るのだけど、最後のクレジットまで聴き覚えのある声が誰かわからなくて、結局、生瀬勝久だったんだけど、なんか「あぁーーーーー!!」という、やっとわかった時の爽快感はなくて、じめっとした。
天気のせいかな。
ミニオンたちは相変わらず可愛かったけど出番は少なかったな。でも、刑務所でのミュージカル調な脱出劇はめちゃくちゃよかった。
ちょうどよい時間に映画を観終わり、晩御飯を食べに行く。
あらかじめ、何が食べたい?と聞いておいた時、案の定「分厚い肉」と言われていたので、ちょっといい焼肉屋を予約していた。
サーロインの分厚い肉を始めとして、良い肉を腹八分目の法則で食べようと決める。
どれも、脂が乗っていて美味しい。
ビールも、昼間に我慢した甲斐があってとても美味しかった。
お酒の二杯目。
そういえば彼氏は赤ワインが好きだったな、と思い出し、(私はちょっと苦手なのだけど)赤ワインをハーフボトルでもらうことを提案したところ彼氏も「いいんじゃない」と賛同したので頼む。
しかし、彼氏がグラス一杯ほど飲んだところで「俺、赤ワインダメだわ、、きついな」と言った。
「え、前好きだったじゃん」と私。
「それ、かなり前の話でしょ…」と彼氏。
どうやらお互い苦手なのに、どちらも「相手が飲みたいというなら、まぁいいか…」となり、そして彼氏は「やっぱダメだった」らしい。
そして彼氏のために頼んだ自称・酒豪の私もグラス3杯ほどでダメだった。
お互いに「そうならそうと言えよ…」みたいな空気になったけど、そもそも私が、自分が苦手なものを勝手な思い込みで提案してしまったのだから、申し訳なかったな、と思い直す。
グラスワインを4杯飲んだと思えば、そんなに気にするほどの値段ではなかったので、そのワインは料理用に持ち帰りにしてもらい(もったいない)、それぞれ彼氏は梅酒のロック、私はあらごし林檎酒の水割りを頼んだ。
私は滅多に甘いお酒を飲まないので「明日台風が来るんじゃないの」と彼氏に驚かれた。
甘いので口直ししたいくらい、赤ワインが苦手なのだ、と言うのはやめておいた。
私と彼氏は、仲が良いし、お互いに思いやることもできるし、「ありがとう」「ごめんね」をちゃんと素直に言い合うことができる間柄だけれど、
たまに、勝手な思い込みで、
優しさだと思って無理をしてしまい、
またそういう時に限ってその優しさが裏目に出たりして、
そうすると自分が無理をしているから「やってあげたのに」感がこみあげてきて、
気まずくなる。
ということが多々ある。
押し付けがましくなく思いやろうという意図から、ちゃんと確認したりせずにそういうことになってしまっているので、もはや押し付けがましくてもいいから、その都度、ちゃんと言葉にして確認しようと思った。
相手のことを想っているが故の優しさが、ただの押し売りにならないように気をつけなきゃいけないな。
結局、いい脂を腹八分目どころか満腹まで詰め込んでしまい、ワインの一件は忘れて陽気な気分で、彼氏の部屋で待つケーキの元へ帰る。
ケーキは幸せの元だ。
誰だかが、好きな食べ物をケーキと即答できる女の子になりたい、みたいなことを言っていたけど、ケーキを食べている最中だけは、好きな食べ物はケーキだと言い切れる。
食べ終わった瞬間からはわからないけど。
彼氏の24歳の抱負は、「色々頑張る」だそう。
そうだね、頑張ることは大事だね。
頑張れる人は偉いです。
頑張ろう。
こないだの、オールナイトニッポンGOLDの満島ひかり回、めちゃくちゃよかったですね。