ピンクとキラキラ

25歳女が日々思う、分かりきったこと

思い出サウンド

ラジオから、懐かしい歌声が聞こえる。

 

私が中高生の頃、仙台で活動していた「カラーボトル」というバンドの曲。

 

仲の良かった友達に教えてもらって知ったこのバンドは、2007年にメジャーデビューし、地元メディアにもよく取り上げられていた。

10年20年

10年20年

 

いつの間にか自らは聞かなくなっていて、この曲で思い出すのはいつも中学生の頃の風景だ。

 

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朝、

田園の中を、風を切って自転車を走らせる。

いろんな虫や動物の声が流れていく。

1人でのんびりと山の麓の学校に向かう朝。

山の緑と空の青のコントラスト。

干からびたミミズ、ほぼ空の直産販売ロッカー、顔にかかる蜘蛛の巣。

ミミズクの鳴き声がする梅林の中をくぐって、まだ人気の少ない校舎に向かう。

窓が開け放たれた教室には、新鮮な空気が出たり入ったり。

裏が杉林なので、冬は花粉地獄だけど夏は涼しい。

 

放課後、

西日の差す教室。

管楽器の不規則な練習音、運動部の掛け声、ひぐらしの鳴く声。

部室のカビ臭い匂い、焦げたカーテン、古くて軋むパイプ椅子。

メトロノームロングトーン、指揮棒で指揮台を叩く音。

 

帰り道、

薄暗くてもうお互いの顔もよく見えない頃。

近くの商店の駐車場でだべり続ける。(近くにコンビニはない)

投げられる指定カバン、ゆれるダサい制服、消費されるうまい棒。(本当は買い食い禁止)

 

帰り際、うっかり私たちを見つけた先生の「早く帰れ〜」という気だるい声、私たちの「はーい」というその気のない返事、鳴らされる気の抜けたクラクション。

 

暫くして、喋り疲れ、ぼんやりとした闇をかわすように、散っていく私たち。

月によって映された自分たちの陰をおいかけてゆく帰り道。

ガマガエルや鈴虫の声、若い稲穂のざわめき。

少し遠くに聞こえる、国道の車の音。

大きな大木が、歯を擦り合わせて「早く帰れ」と先生みたいに言っている。

幼馴染の2人と並べる、シルバーフレームのママチャリ3台。

うまい棒なんてあっという間に消化して、ペコペコなお腹を抱えて家に帰る。

 

 

あの青春時代の夏を、カラーボトルは鮮やかに呼び起こす。

夢のようなあの時間は、もしや本当に夢だったかもしれないと思ってしまうところを、

確かにあの時間はあった、と力強く歌ってくれる。

 

地元賛歌

地元賛歌



 

 

かなり前に書いた暑中見舞いを、数日前に出した。

ぽつりぽつり、返事が返ってきていて、アナログ通信のよさをまた噛み締めています。

このブログを読んでるよ、と書いてくれた友人がいて、なんだか嬉し恥ずかし。(きみだよ!)

 

 

おやすみなさい。