ピンクとキラキラ

世界の終わりに寿司が食べたい。

深夜高速/フラワーカンパニーズ

深夜高速

深夜高速

 

私は、緑豊かな田舎でのびのびと育ち、厳しくも優しい両親を持ち、祖父母に甘やかされ、経済的にも恵まれた環境で育てられた。

塾やピアノや水泳など習い事も行かせてもらい、お陰様で勉強も、高校を選り好みできるくらいにはできたし、趣味も増えた。

おまけに高校まで、人間関係に悩んだことはほとんどなかった。出会った友人も先生たちもみんないい人達で、一緒に悩んだり泣いたり笑ったり戦ったりしてくれた。好きになってくれる男の子もいた。

地元の国立大に入れ、と親に言われる高校の同級生は少なくなかったけど、私の両親は好きなところに入りなさいと言い、一番お金がかかるであろう東京の私立大に入れてくれた。さらには月8万の仕送りと6万5千円の家賃支払い、そして学費や携帯代を、学生の間払ってくれた。

 

そんな私の四半世紀ほどの人生、どこも非の打ち所がなかった。なんの文句もなく幸せな人生を歩んできたと言えると思う。

 

でも、なんだか生きづらかった。

なんとなく辛い。

こんなにも恵まれているのに、そう思ってしまうことが、人から理解されないのは十分わかっていたし、この辛さをうまく人に説明できないことも分かっていたし、それなりに見ないふりをしてハッピーに暮らしてきた。

 

東京で、自分で稼いで自分で生活をするようになって、あまり辛くなくなった。

もう大丈夫だと思った。

その分、鈍くなった感覚もあったと思うけど、本当に大事なことだけ忘れなければいいと思った。

 

 その時、生きていてよかった!

生きていてよかった!と心から思った。

いい曲だ。