ピンクとキラキラ

世界の終わりに寿司が食べたい。

七夕飾りとビアガーデン

台風が大変なことになっている。

こんなに台風らしい天気は久しぶりで、台風クラブを観たくなってしまうな。

 

台風クラブ [DVD]

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さて、またおとといの話。

 

以前ベトナム料理を食べたCちゃんと、もう1人、高校の時の友達Mちゃんと3人で、七夕祭りまっさかりのなか、ビアガーデンへ行ってきた。

ベトナム料理を食べながら - ピンクとキラキラ 

 

Mちゃんは、

3年生のときに私とCちゃんと同じクラスで、就職先がたまたまCちゃんと同じ地元企業だったのだ。

そんな縁もあって3人で集まることになった。

私は夕方まで学校だったので着れなかったけど、2人は浴衣を着てきていて、ふたりとも綺麗なお姉様だった。

26歳というのは、本当に花も盛りな歳なのだという気がしてしまう。ひとそれぞれ花の盛りは違うのだろうけれど。

涼しげな浴衣に、七夕祭りの吹き流しがよく似合っていた。

 

ビアガーデンに行くまでと、帰り道で、仙台七夕まつりの飾り付け(大きな吹き流し)を見ながら歩いた。

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これを見ながら歩くのは、多分高校生の時ぶりじゃないだろうか。

さらにじっくり見て歩くということになると、もはや記憶にない。

 

私が生来の人混み嫌いなのもあると思うけれど、子供にとっては、割とつまらないお祭りなのかもしれない。

2〜3歳頃はまだ、ヒラヒラがいっぱいあって楽しいと思うけど、ヒラヒラが別に楽しくない年齢になると、それはただのヒラヒラと人出が多い街中になってしまう。

 

大人になって、初めて七夕祭りを見た感想、

めっちゃ楽しい…

あの七夕飾りというのは、基本的にアーケード商店街にある店や企業が手作りの飾りを出すのだけれど、それぞれの特色が見えて面白い。

 

特に、(知らなかったのだけれど)笹かまぼこの有名店「鐘崎」と、大手地元デパート「藤崎」は毎年格が違う。どっちも「崎」が付くのは多分関係ない。

 

鐘崎は、有名デザイナーにデザインを依頼したそう。

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鐘崎の作品。

コンテンポラリ!

アーティスティック!

クオリティの高さも見事だった。

ここ数年の作品もネットにガンガン上がっているので気になる方は調べてほしい。吹き流しの概念を変えられる。

鐘崎は七夕祭りの文化継承のため、企業として努力しているらしく、地元の文化を大切にするためにお金をかけられる企業は、めっちゃ良い企業だと思った。

 

この飾りの下では、吹き流しに使われている、八面体の形をしたパッケージに、ミニ笹かまぼこを詰めたものを販売していて、「商売上手〜!」となった。

 

藤崎は、震災以降各小学校から鶴を折ってもらって1つの作品にしているらしい。

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これもまたすごい迫力だった。

中に、巾着やら紙衣やらの七夕飾りがあって、さすが三越と並ぶデパートなだけあるな、という感じ。

 

他の企業も、透かしの和紙を使ったり、吹き流し全体に大きな絵を描いていたり、吹き流しに立体的な飾りをつけたり、、

私は和紙が大好きなので、たくさんの種類の和紙や千代紙が見れるだけでもめちゃくちゃ楽しかった。

 

あとは、昔では考えが及ばなかったけれど、通常業務に加えて、お祭りのためにこれを準備した人たちのことを考えると涙が出た。

飾り付けは、8月6〜8日の三日間飾られるのだけれど、この設置は6日の未明に行われるらしく、心からその献身に感謝した。

その人たちのおかげで、私は美しいものを見られているのだ、と思うと更に七夕飾りが輝いて見えた。

それに観光客の人たちが楽しんでくれていることも、嬉しかった。

 

東北の、他のお祭りというのは、「参加する」ものが多いそうだ。青森のねぷたも、岩手のサンサ祭りも、「みんな一緒に踊ろう!」みたいな祭りだ。

仙台七夕は違う。「見る」祭りだ。

それでも、そういう「美しいもの」を見る、という楽しみ方も、またいいものだな。

 

地元を離れなければ分からなかった魅力というのは、これまで感じていたけれど。

一度外に出て、改めて地元に戻って来なければわからなかった、自分が生まれ育った町の魅力というのも、あるものだなぁと思った。

 

なーんてことを、CちゃんとMちゃんと話しながらビールを飲んだ。f:id:stndk03:20170808113942j:image

湿気ムンムンの屋上テラスで生ビール、美味しかった。

 

自分の生まれ育った町を、なるべく好きでいたいと思った夜だった。

 

 

 

仙台七夕まつり花火大会

前回の記事、二日間のことを全部書いていたらとんでもない大作になりそうだったけど、書きたいことは書いておきたくて、それでも出来るだけ削って…と書いたら三日間かかった。

 

今日からまた気楽な日記に戻る。

 

おとといの話。仙台七夕まつりの前夜祭の花火大会。

前々から、彼氏と二人で浴衣を着て行こうと約束していた。

 

浴衣、大学生の時に自分で選んだ生地で誂えてもらった、超超超素敵な浴衣を持っていたのだけれど、毎年毎年着る機会を逃して社会人になってしまい、6年もの間新品のまま眠っていた。

それを、やっと!やっと着れる時がやってきた。

 

着付けは自分でした。

着物はまだ着れないけど、浴衣くらいは着れる。飾り帯はできないけど、シンプルな文庫結びはできる。

浴衣が超超超素敵だから、絶対に綺麗に着たくて頑張った。

 

自分のスタイルがよく見えるおはしょりの長さまできちんと計算して、胸元は緩まないように、うなじの部分は下品にならないように涼しげに。帯はしっかりと、裾は広がらないように。

汗だくになりながら頑張って着たら、とても綺麗に着れた。

決してスタイルは良くないし、お尻も大きいけれど、着方と浴衣の素敵さで私史上ナンバーワンくらいに可愛かった。

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私はいっつも紺とか白とかばかり選んでしまうのだけど、赤が似合うということを発見してくれたのは彼氏。

感謝、彼氏。

 

車で迎えに来てもらって、彼氏の家で彼氏の着付け。

男性のは初めてだったけれど、なんとか出来た。

元々持ってる浴衣が紺に白模様だったのもあるけど、お腹のぽっこり具合も相待って序の口力士みたいだった。

 

昼過ぎには家を出て、街へ繰り出した。

浴衣で蕎麦を食べるのもいいね、なんて話していたけど、美味しそうなカツ丼屋さんをみつけてしまって、カツカレーの誘惑に負けた。

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ちゃんと辛くて、カツが厚くて、良かった。

お店のおばあちゃんに、「浴衣、素敵ねぇ」と言われてめちゃくちゃ嬉しかった。大声で「ありがとうございます!」って言った。謙遜はしないタイプだ。

 

二人とも慣れない下駄で疲れるので、めっちゃ休み休み、オシャレな雑貨屋さんとか寄りながら、出店が出ている西公園までたどりついた。

西公園にはさすがに、人がわんさかいて、浴衣の女の子たちも溢れるほどいた。

だけど、本当はこういう見方あまりしたくないんだけど、極力公平な目で見ても、私の浴衣が一番素敵だし、着付けも私が一番綺麗だった。

彼氏に「多分だけど、わたし今日、仙台市でナンバーワン可愛いだわ…」と言ったら鼻で笑われた。

和装は童顔と寸胴の味方。

 

でも、男の子も浴衣着ている人がチラホラいたけれど、襟元がだらしなかったり、帯がちゃんと締められてなかったり、背中の縫い合わせ線がずれていたりで、結局私の隣にいる序の口力士が一番良かった。

彼氏に「君も、たぶんナンバーワンカッコいいだわ…」と言ったら、「ありがとう」と言われた。こっちも謙遜はしないタイプだ。

 

屋台で焼鳥と小籠包を買って、途中のセブンでビールとポテチと唐揚げ棒を買って、花火鑑賞の穴場らしい宮城県美術館へ。

打ち上げまで1時間半あったけど、レジャーシートを広げて、ビールで乾杯して、つまみを食べながら待つ。

その前に買った「山と食欲と私」の新刊を2人で読む。

 

 

山と食欲と私 5 (BUNCH COMICS)

山と食欲と私 5 (BUNCH COMICS)

 

 

 個人的に瀧さんが好き。あとフレンチトーストめちゃくちゃ美味しそうだった。

 

そんなことをしていると、打ち上げ時間も近づいてきた。

空を見上げると、分厚い雲で空が覆われていた。

 

嫌な予感はしていた…

折り畳み傘を持ってきていたのも、どこかでこうなることを予測していたから…

 

打ち上げ花火が上がる。

ドーン、と音がすると同時くらいに、分厚い雲がカッと赤く光った。

そして下の方に落ちていく火花が見えた。

 

開始1分で分かった。

こりゃダメだ。

 

たぶん、同じことを思った人たちがほとんどのようで、道はすぐ混み始めた。

とりあえず30分くらい待ってみようか、と30分待ってみるも花火は相変わらず。人が引いてきたところで、私たちも帰路につく。のんびり、30分くらいかけて地下鉄の駅まで歩く。下駄にはだいぶ慣れた。

そのあいだ、ドーンドーンという音と、たまにカッと光る雲を見ながら私たちの花火大会は終わった。

 

悔しかったのでもう一度くらい、どっかの花火大会にいけないものかと考えている。

 

でも、浴衣で2人で街を歩くのだけで大分楽しかった。

夏だけしか着れない季節限定感も相まって、とても興奮した。

浴衣は、めっちゃテンション上がる、ということがわかったので、これからはバンバン着ていきたい、超超超素敵な浴衣だから。

 

若者のすべて

若者のすべて

 

今年の最後の花火にはしないゾ〜!

夏の思い出

8月2日、東京に住んでいる大好きな友達が仙台に遊びに来た。

この日を今か今かと楽しみに待っていた。この夏の一大イベントと言ってもいい。

 

車で仙台駅に向かう間、その友達と出会った頃を思い出していた。

 

大学入学前、池袋東口シェーキーズ

同じ学部に入学する人たちの交流会に参加していて、キラキラした茶髪の女の子たちと、キャピキャピ会話することに少し疲れて、トイレに立った。

そこで壁に寄っかかって、つまらなそうにしている、背のひょろりと高い落ち着いた雰囲気の女の子を見つけた。

なんて話しかけたのかは忘れたけど、あ、私以外にも疲れてるっぽい人いた。と思って声をかけたと思う。

 

それから少し仲良くなって、入学した。

健康診断は、一緒に行ったと思う。

ひとりで、たまたま誘われたサークルの新歓コンパに行ったら、その子がいた。

まだ入学して1ヶ月も経たないうちにある私の誕生日を祝ってくれた。(ここでもピザを食べた気がする)

一緒にお茶をしたり、お酒を飲んだり、恋愛相談したり、他愛もない話をしたり、散歩したりした。

一緒にバンドを組んだ。

 昼から、西池袋公園(ウエストゲートパークではありません)でお酒を飲んだりした。

授業をさぼったりした。

 

何だかそんな感じで、四年間たぶん一番長い時間一緒にいた友人だと思う。

私たちは学部とサークル以外の共通項こそ少なかったけれど、同時にいろんな人と出会い、共通の友達が何人もいて、いろんなことを共有して来た。

社会人になっても、仕事が終わった後、11時くらいに渋谷に呼び出して、終電まで飲んだりしていた。

 

とまぁ、そんな友達が遊びに来てくれて、めちゃくちゃ楽しかった話をします。前置きが長い。

 

仙台駅の中央改札の向こう側に、4月振りの彼女を見かけて、荷物の少なさが予想通りで笑った。

全然荷物が入ってなさそうなパフパフのリュックひとつに、多分うちへの手土産と思われる紙袋ひとつ。

 

仙台駅は全国高等学校総合文化祭のせいで高校生で溢れかえっていたから、とりあえずアーケード商店街へ行く。

とりあえず、ひょうたん揚げ食べる。

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アメリカンドッグっぽい生地の中に、笹かまぼこの有名店・阿部蒲鉾店のかまぼこが入っている。これにケチャップをかけて食べる、仙台の隠れたB級グルメ

 

冷やし鶏そばという言葉に惹かれて、適当な蕎麦屋に入り昼ごはんを食べたら、車で宮城県美術館に移動する。

館内は総文祭一色だったけれども、目当てはそれではない。

併設されているカフェ、モーツアルトでお茶するため。

カフェ モーツァルト・フィガロ

食べログ カフェ モーツァルト・フィガロ

かぼちゃとリンゴの焼きタルトが、めちゃくちゃ美味しかった。

気候がとても気持ち良くて、テラス席で風に吹かれながらお茶するのがすごく幸せだった。

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そのあと、美術館の周りをふらっと散歩。広瀬川の上にかかる澱橋を渡り、わたしの母校の高校を訪ねるなどした。

 

そのあと、晩ご飯までの間、榴岡公園に行ったら、噴水で虹ができてた。

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大学生の女の子二人組がシャボン玉吹いてて可愛かった。

 

わたしたちは噴水の周りのへりや、ベンチに腰掛けながら、まだまだおしゃべりが尽きなかった。

最近のこと、学生の頃の話、友達の話、職場の話、目の前の男の子とお父さんの話。

 

頻繁に会っていた頃は、私の方がベラベラしゃべって、それを聞いてもらう感じがあって、それはそれで楽しいのだけれど、今回は友達も同じくらいいろんなことを喋ってくれて嬉しかった。

 

そのあと、伊達の牛タン本舗本店で芯タンをたべた。芯タン知ってます?タンの芯です、柔らかくて美味しいのです。

 

仙台人は高いしあまり牛タン食べないけど、やっぱり仙台の牛タンは厚くておいしい。

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そして、家に帰って、途中ローソンで買い出ししたお酒とおつまみで家飲み。

一人暮らしの時を思い出してとても良かった。

私のベッドの脇に布団を敷いて、そこにちょっとゴロゴロしながらダラダラ缶ビールを飲む。

チープなおつまみ。ポテチ、漬物、乾き物、ごぼうサラダ、とかとか。

途中、東京の友達とテレビ電話とかしちゃって、最高の夜だった。

多分寝たのは3時近く。25歳にもなって夜更かしにドキドキしてしまった。

 

次の日、朝から見知らぬ人がいるので犬が吠えまくったけど、友達が犬にもお土産をくれたのでとても懐いていた。現金なやつ。

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サンマをくれたよ。よかったね。

 

早めに家を出て、電車で塩釜へ行く。おいしい寿司を食べに。

本塩釜」駅の、すし哲さんという有名店に行こうと思ったのに定休日。でも、止むを得ず入った亀喜寿司さんもおいしかった。

友達はわさびが食べれないのにサビ抜きにするのを忘れてたから、必死にシャリのワサビを自分で抜いてたのがめちゃ可愛かった。

 

またJR仙石線に乗って、こんどは「松島海岸」駅へ。

やっぱり駅からの眺めが一番最高だ。さすが日本三景

昔はどこが?と思っていたけれど、大小様々な島から伸びる松、それによって海に浮かぶ島のシルエットは、確かに風流で美しい。

 

松島といえばカモメにカッパエビセンやらにゃ〜〜

と思って遊覧船のチケットを買う。

 

…ところが(あぁ、先輩との仙台観光がフラッシュバックしますね)、遊覧船場でのカモメ(ウミネコ)への餌やりが数年前に禁止されていたわけですね。

ウミネコへの餌付けが禁止されます - 宮城県松島町

 

そういうことなら仕方ないと、気を取り直して遊覧船に乗船。

 

いや、日本三景だし、綺麗なことは綺麗なんだけども、いかんせん曇り空と前日の寝不足があいまって、

50分間の遊覧時間の間ほぼ、友人と2人寄っ掛かりあって寝てしまった。

 

なんだか、2人で受けた授業を思い出すね、なんて話していた。

 

二人で一緒にとった授業で、ふたりして寝てしまって、コメントペーパー(授業の出欠を取ると同時に、授業の感想の収集やその日の小テストなどをするための紙)が回ってきたときに二人とも起きて、かろうじて書いていた板書をもとにチンプンカンプンな感想を書いたりした。

 

ともあれ、船の上でゆっくり寝たことで眠気はとれたのでまた仙石線に乗り、今度は「中野栄」駅へ。

仙台うみの杜水族館に行くためである。

 

夏休みなので子供づれがほとんど。

小さい赤ちゃんなんかをみて、友人は「お金を払って赤ちゃんを触れるお店とかないかな〜〜」などと言っていた。怖い。ちょっとわかるけど。

 

水族館では、大水槽が目玉で、何故かサウンドに力を入れていたので爆音映画祭並みの迫力で音がなっていた。

イワシの群れが音楽に合わせて勢いよく、いろんな形に泳いで行くのはなかなか見ごたえがあった。

イルカショーの最前列は濡れるためにあると知った。

 

3年くらい前にも、この友達と江ノ島水族館へ行った。

社会人一年目で、海に行きたいねって言って江ノ島へ来たのにほぼ水族館にいた。

その時、彼女は水色の液体の中にカラフルなゼリーが浮いたジュースを買って、「美味しくない…」とボヤいていたのに、

今回も懲りずに、緑色の液体の中にイクラのような赤いプチプチが浮いたジュースを買って「きもちわる…」と言っていた。学習は大事だね。

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水族館を一通り見終えると17時を過ぎていた。

友人は19:30の新幹線に乗って帰ってしまうと思うと、すごく寂しくなった。

仙台駅に戻って、お土産を買って、駅内のダイニングバーみたいなところで軽く飲んだ。

 

そして中央改札で見送った。

なんだか少し泣いてしまった。

友達に会えないことが、こんなに寂しかったのだと、改めて思った。

家族にも、彼氏にも言えない話だけど、わざわざ電話したり、LINEや手紙で文字にするほどでもない話は、意外とたくさんあって。それを話せる相手というのは、友達というのは、本当に大事だ。

 

大好きだーーー!

 

と、仙台駅を後にしようとした時、

自分が、さっき友人から借りたカーディガンを返し忘れていることに気づいた。

 

急いで電話して事なきを得た。

さっきあんなに感動的なお別れをしたのに、お互いヘラヘラ笑って別れた。

こっちの方が私たちらしい。

 

あーーー楽しかった。

 

ここまで書くのにとても時間がかかってしまったけど、残しておきたかったのです。

今日からまた出来るだけ毎日書きます。

 

 

後悔

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かわいい。

 

いつものドトール

昨日の夜、彼氏に誘われて、夏の夜のドライブ。

する予定が、可哀想なくらい彼氏のお腹が鳴るので、車で20分走ったところにあるサイゼリヤに直行した。

私のロマンチックな気持ちを返せ。

 

彼氏がハンバーグを食べている中、ドリンクバーだけでは我慢しきれなくなり、ほうれん草のソテーを食べる。

白ぶどうソーダとほうれん草ソテー、全然合わなかった。

お互いの苦味を強くしあう感じ。

でも、ドリンクバーで烏龍茶を飲むのはなんだか悔しくて、白ぶどうソーダを一生懸命飲んだ。

彼氏はなんでか、何も混ぜずにトニックウォーターだけをがぶがぶ飲んでいた。

ドリンクバーにトニックウォーターがある不思議よ。

 

周りには、テスト期間なのか大学生らしき人たちが沢山いて、それぞれ数人で勉強していた。

そういえば、わたしもよく上板橋のガストでレポートを書いたっけ。

大学生以外にも、なんだか訳ありそうな(そうだったら面白いけどたぶん普通の)中年カップルや、恐らく飲み会終わりのサラリーマン数名や、何故かおばあちゃん達のグループもいて、わりと混み合っていた。

夜中の中途半端な田舎のファミレスは、昼間田んぼの真ん中で汗を書いている私にとっても、去年都会の真ん中で夜中まで働いていた私にとっても、不思議な空間だ。

世の中には「グラデーションの真ん中あたり」が沢山あるんだな。

 

彼氏と楽しく1時間ほどしゃべって(キッズメニューの間違い探しもした)、車で送ってもらって日付が変わる頃に帰った。

夏の夜のドライブ、ほど爽やかなものではなかったけど、夜中のファミレスデートもなかなか面白くてよかった。

 

 

今日は朝から、母とおばあちゃんが洗濯機の操作をミスして、洗濯室からキッチン手前まで、およそ8畳くらいが水浸しになった。

おばあちゃんが一生懸命言い訳してるんだけど、パニックで何言ってるかさっぱりわからなくて、ずっと笑っていた。

笑っていたら尻餅ついて、お尻が丸く濡れてしまって、一気にテンションが下がった。

 

そのあと1人で掃除して、お尻が丸く濡れたワンピースをその場で脱いで洗濯機に放り込んだ。

床の水分と一緒に、何だか1日分のエネルギーがタオルに吸い取られたみたいに、今日1日はやる気が出なかった。

 

まぁここ数日、蒸し暑さのせいにするしかなかったものを、今日くらいは洪水のせいにしたいだけなんだけど。

 

 

今日は、サボっていた学校へゆく。

街をシャキシャキ歩けば、またやる気が湧いてくるような気がする。

 

そういえば、前職のとき、1番仕事してるなーと思ったのは、ロケハンのときだった。

自分の調べた資料をもとに、撮影する場所を決める。

どこで撮るか、どこからどこをどういうアングルで撮るか、何時に撮るか、光の加減はどうか。

 

スタッフを連れて行く本格的なロケハンもあるのだけど、その前に自分だけで候補地を探すプレロケハンがすごく面白かった。

 

撮影でしか入れない場所、

色んなスタジオ、公園、道路。

歩き回って今じゃジジババしか持たないような安物のコンパクトデジカメで、バシバシ写真を撮りまくる。

360°みわたす。

 

歩く、見る、撮る。歩く、見る、撮る。

そこに立って、撮影をシュミレーションする。

これが、私の仕事なんだな、と実感して、背中がシュッと伸びる瞬間だった。

 

毎日見ている田んぼの景色から、たまにしか見ない街の景色に出て、色んなものを眺めると、心なしか頭がシャキッとする気がする。

 

新鮮なものを、視界から取り込むことは、私にとってとても大事なことなのではないか、と思っている。

 

 

結局、街に出てきた私は、いつものドトールで予習するのだけれど。

 

たまにはモスバーガーとかスタバとかにしようかと思うのだけど、やはりどうも冒険には一歩引いてしまう性格なんだなぁ。

 

シャキッといってまいります

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私の日常の景色です。

 

そんな夜

そんな夜

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昨日のサイゼリヤまでのBGM。

 

 

瞬間の幸せ

 

同じ気温でも、何処からか風を感じて涼しい日と、奥から汗がじっとり滲み出てくるような蒸し暑い日とある。

 

今日は後者だった。

冷房の苦手な母が天下を取っている我が職場は、室内温度計が30度を指しても冷房をいれない。

だから、女子校時代みたいに、扇風機の前に行ってはスカートをパタパタさせて太ももあたりに纏わりつく湿気を払うのだ。

母には、みっともない、と言われるけれど気にしない。

大人になってスカートをパタパタさせるのは、なかなかに気持ちがいいと知る。

 

 

泣き虫チエ子さん 愛情編 (集英社文庫 ま 22-3)
 

 今日は、合間合間にこれを読んでいた。益田ミリの「泣き虫チエ子さん 愛情編」。他に何編があるかは知らない。

 

昨日ふらっと本屋に寄った時、湊かなえのを買おうと思ったのだけど、何だか湊かなえは読む前から不安になるので、中和させるものも、と手に取ったのが「泣き虫チエ子さん」だった。

 

この「泣き虫チエ子さん」は、結婚11年目のチエ子さんと、その旦那さんサクちゃんの日常を描いた、何にも起こらないマンガだ。

 

このチエ子さんとサクちゃん夫婦、私と彼氏にめっちゃ似ている。

 

基本的にチエ子さんがしゃべっていて、サクちゃんが「うん、うん」と聞いているところとか。

 

チエ子さんは何にでも感情移入してすぐ泣くけど、サクちゃんはそれがさっぱりわからなくて、でもチエ子さんはそれで全然構わないところとか。

 

チエ子さんの、割と身勝手で、すぐ勝手に怒り、そしてすぐにどうでもよくなれるところ。

サクちゃんの、何かを感じても、取り立てて深く考えず、感じる気持ちのまま、無理に気持ちを作ったりしないところ。

 

多分、いろんな人が読んで、その人その人で共感できるところがある本なんだろうな。

 

そうそう、これだ。と思った一連のキャプションがある。

 

チエ子さんとサクちゃんが、何でもない日に、ふらっと外食に出かけて担々麺を食べているとき。

チエ子さんはサクちゃんに

「サクちゃん  今さ  幸せ  何パーセント?」

と聞くと、サクちゃんは

「120パーセント」

と答える。そうすると、チエ子さんは

「あたしも‼︎」

と同意するところ。

 

チエ子さんにも

サクちゃんにも

それぞれ心配ごとや

悩みなんかもあるのでしょうが

ふたりは

瞬間の幸せを認められる

力を持っているのです。

 

わたしが、彼氏といて感じている「なんとなく」の幸せは、わたしにも彼氏にも、そういう力が多少なりとも備わっているからだと思う。

 

わたしが、彼氏に対して、一気に恋に落ちた瞬間、というのがある。

付き合った後の話なのだけども、

些細なことについて喧嘩した時だった。

 

喧嘩しつつも、夜ご飯を食べる約束をしていたから、近所の平凡な居酒屋さんに入った。

あまり話したくないから、特に相談せずに、それぞれ自分の食べたいものを一品ずつ頼む。

あれは多分彼氏が選んだのだと思うけど、「蟹入りだし巻き卵」という季節限定メニューを頼んだ。

料理を待つ間、お互い無言のまま生ビールをちびちび飲んでいた。

割とすぐに「蟹入りだし巻き卵」が出てきて、お腹が減っていたのもあって、ホカホカのそれを、2人とも同時にそれを口の中に入れたのだった。

その瞬間、思わず彼氏の方を見たら、彼氏も私を見ていた。

「蟹入りだし巻き卵」が、めちゃくちゃ美味しかったのである。

思わず、「めっちゃ美味しいね」と言ったら、同時に彼氏も同じことを言っていた。

その瞬間、なんとなく好きで付き合っていた彼氏のことを、間違いなく好きになった。気がする。

帰り道にきちんと仲直りをして帰ったその夜は、ドキドキして眠れなかった。

 

瞬間の幸せを、認められること、認め合えること。

それは、簡単なようで、多分みんながみんな誰とでもできることではない。

 

なんだか最近彼氏の話ばっかりしているけど、そういう友達もいる。

 

そういう人をちゃんと、大事にしたいなと思う。

どうしても、「嫌われたくない」気持ちが強くて八方美人になりがちだけど、決してそれは悪くはないんだけど。

本当に自分にとって大事なものは、「嫌われたくない」気持ちに押し流されないように、ちゃんとこの腕の中で守っていたい。

 

なんだか蒸し暑いと、考え方も少しべたつくな。軽やかでいたい。

 

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マイベストシーンです。 

 

仕事終わりの彼氏から、これから少しドライブしない?と誘われたので、二つ返事でついていく。

 

夏の夜は軽やかだ。

 

こじゃれた気分

夏の高校野球、宮城大会は、準決勝の仙台育英vs東陵高校延長15回で引き分け再試合と盛り上がっております。

 

 

 

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これは、少し目を離した隙に、犬に噛まれ、無残な姿になった、私のアイフォンケース。

 

すごく怒ったのに、全然悪びれない表情で私の足にまとわりついてくるので、憎めない。

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昨日は、午前中だけ学校だった。

前日の夜、勉強の途中で寝落ちしてしまい、朝方まで椅子の上で寝てしまったので、すごく体が怠かった。

でも、土曜の授業は休みたくなかったので、重い体を運ぶようにして何とか、仙台駅まで着いた。

午前中で授業は終わるので、学校へ直行しても良かったのだけど、何となく寄り道したくて、駅の中にあるファミリーマートに寄って、ぐるっと一周した。

特に買いたいものがなかったので、無駄にもう一周してからファミリーマートを出て、いつもと同じ地下通路に入る。

 

すると、向かいから何だか知ってる人が歩いてきた、と思った直後、すぐにそれが彼氏であることに気付いた。

彼氏の仕事場は、私の通う学校のすぐ近くにあるのだ。

突然のことに、なかなかにびっくりして

「お」

「おぉ」

「おおぉ〜〜」

と、「お」だけで会話した。

そのあと壁際に寄って、

 

仕事中でこれから外回りにいくこと、

寝不足で眠いこと、

今度の花火に着ていく浴衣を実家から送ってもらうことを聞いた。

私は、

これから学校に行くところだということ、

昨日椅子で寝てしまって体が怠いこと、

花火の日、男性の浴衣の着付けは初めてなので、午前中からさせてほしいことを話した。

 

つい先日会って、また数日後に会う人と、偶然会って、他愛もない会話をして、じゃあね、と手を振っただけなのに、急に体が軽くなって、寄ろうと思っていたサンクス(もう既に売っているものはファミリーマートだ)には寄らずに学校へ直行した。

 

 

彼氏は偉大だ。

私は、大学卒業ギリギリで自動車免許をとれたのも、

前職のとき、激務でも、たまの休日には外で楽しいことをしようと思えたのも、

また前職をきちんとやめれたのも、

今勉強を頑張れているのも、

彼氏のおかげだと思っている。

普段は頼りないけれど、いざという時は多分頼りになるし、この人と歩いていれば自分は大丈夫、と思える。

 

そういえば。むかし、

「いざという時頼りになるけど、普段は頼りない人」と

「普段は頼れるけど、いざという時には役に立たない人」と

どちらが良いかという話を友人としたことがある。

私は前者、友人は後者がいいと言って、お互い一歩も譲らずになんだか喧嘩みたいになってしまった記憶がある。

 

友人もきっと、嫌な例を見てきたから喧嘩になる程、強く主張したのだと思う。

友人が見ていたのはきっと、普段から頼りない人間が、いざという時に責任を買って出た(そしてあまりうまくいかなかった)、というようなことだろう。

 

逆に、私は、家業が生死に関わるところの仕事をしているので、後者のような人間を山ほど見てきた。

最悪なのは、普段は仏のような仮面を被って人格者のような顔をしているのに、いざ人が病気をしたり死んだり大きいことが起こって、重大な責任が発生すると我先にと逃げたがる人間だ。

最悪パターンじゃなくても、そういう人間をたくさん見てきて、絶対ああいう人間とは自分の大事なことを共有したくないと思ったのだ。

 

もちろん、普段から頼り甲斐があって、いざという時も頼れる人間が1番なのだけど。

 

私は自分の選択は間違ってないな、と思っている。

もちろん、どちらが正しくてどちらが間違いということはなくて、人と人は、補い合うものだし、相性というものもあるし、二極論では到底語れないけれど。

 

つまり、私に関していえば、彼氏という選択は、いい感じ、ということだ。

 

話を戻すけど、彼氏は、いいやつ。

惚気みたいですみませんね。

 

夜は、賞味期限切れの取り寄せラーメン(冷凍)を食べて、ものすごい腹痛に襲われて、お腹を抱えて寝た。

 

朝起きたら、すっかり治っていた。

 

今日はとても、静かな1日だった。

雨の音が優しい、というこじゃれた表現を覚えたのはいつだったかなぁ、などと思った。

そういう、こじゃれた気分だった。

 

HALFWAY

HALFWAY

早稲田を受験する時に1万回くらい聴いた。清宮くん残念だったね。



トゲトゲ

最近、13時過ぎからヒグラシが鳴き始めるのでたまったもんじゃない。

ヒグラシは夕方に鳴いてくれ。

 

あと、みーんな、フジロックか布博の写真をSNSにアップしていてたまったもんじゃない。

楽しそうで何より。わたしも行きたい。

 

なんか心がトゲトゲしている。

 

そんなときに、両親が、弟(家業を継ぐ予定)の恋愛にどれくらい関わるかという喧嘩をしていて、心の中はキレたカホコ状態です。

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うるさいうるさいうるさいうるさい!だまれだまれだまれだまれ!!

 

いくら後継だ、嫁だっていったって、この平成の世の中、ハタチ過ぎた息子の恋愛に口出ししない方がいいと思う。

本人のいないところで"も"!

確かに、恋の熱に浮かれてる感も、二人とも幼稚で危うい感も分かるけれども。

そこはもうほっとこうよ。

公人なわけでも、不倫してる訳でもないんだからさ!(時事問題)

 という態度を取っていると、

母「アンタは他人事だからいいよね!私は結婚したら一緒に仕事して一緒に住まなきゃいけないんだからね!」

 と。

エェェ〜〜そういうことじゃないんだけどな。ため息が出ちゃうわ。

 

 私の好きなものすごい愛(@a_bazure)さんが、ご両親と彼氏の初対面した話を書いていたので、このトゲトゲを和らげるために、わたしも彼氏と両親の初対面の話を書きます。


まず、わたしの彼氏は無口。

人と積極的にコミュニケーションをとれるタイプではなく、初対面の人、特に目上の人との会話で、話を広げたり自分の話をしたりするのが苦手な人。

 

別にわたしは、そんな事はたいして重要じゃないと思ってるし、そのぶんの無駄なコミュニケーション能力はわたしが持ってるのでいいと思ってるのだけど。

 でも、わたしの親は分かりやすく

「育ちの良い、明るくてハキハキとした爽やかな良い子」

が好きなのは目に見えてわかっていたので、ちょっと会わせるのが不安だった。彼氏、育ちは良い方だし、爽やかでないわけではないとはおもうんだけど、明るくてハキハキって感じではないから。

 

おまけに、母は割と辛口評価な上に、父はそういう母の意見に流されやすい。

その代わり、父は、自分が一度口に出した事は意地でも曲げないけど、母は割とコロコロ意見を変える。

 

結婚の話がなんとなく出始めて、私の親が彼氏に会いたいと言い始めた時、私は思った。

2人同時だと、会った直後に母が辛口率直意見を言う→父親賛同するとともに完全にこの印象から抜け出せない。母がそこから印象回復しても父はしない。
というストーリーが目に見える…

 

自分の両親が、彼氏に少しでも好印象を持ってもらいたいというめっちゃ良い彼女の良心から、どっちか最初に単独で会わせりゃいいんじゃないか?と閃いた。

 

そんな時に、父が東京へ出張で来るというので、「ヨシキタ!!」とばかりに張り切って彼氏と父親との食事をセッティングした。

 

 しかし。

まだ前職を辞める決意をする前だったのだけど、

まず私が、早く終わるはずの仕事が、クライアントの急な予定変更で驚異の2時間押し、

21:00の待ち合わせ時間に1時間半の遅刻をし、別々に待たせていた父親と彼氏、両方を激怒させ、2人は私の仕事に関しての文句で意気投合して、結局その日は、私が2人に「仕事を辞めろ」コールをされた記念日になった。

 

お陰で父の彼氏への印象は「価値観が合う奴」となった。

 

その後、仙台にて四者面談が開催されて、母は案の定「良い人そうだけど、もっとハキハキしゃべれば良いのにね〜〜、全然こっちが話題振っても広げないよね〜〜」と辛口評価だったけど、父は「頼りないけど、絶対悪いことできなさそうじゃん」と割と流されずに持ちこたえてくれた。

 

ちなみに彼氏の両親の印象は「めっちゃ喋る」だった。

わたしは「お前が喋らないんだよ」と思う一方「確かに」とも思った。

 

わたしもめっちゃ喋るが、両親も初対面の人との席でこれでもかと喋るので、彼氏はそのマシンガン的スピードについてこれなかったのだ。

家族でいるときは、マシンガン的スピードなことになど気付かなかったから、外の人から見ないと分からないものだな、などと感心していた。

 

 

ここまで書いて、心のトゲトゲの原因がひとつ分かった。

今日、服の中にちっちゃい毛虫が入っていたのだ。

心だけじゃなくて体もチクチクトゲトゲである。

 

ほんと、虫はきらいだ。