ピンクとキラキラ

世界の終わりに寿司が食べたい。

コミュニケーションのズレについて

アブラゼミだかニイニイゼミだかの声が、途切れないんじゃないかと言うほど、

ジィーーーーーーー

と鳴いていて、かと思うと急に、

ジィ、ジジィ、ジジジィ、ジィーーーーーーー

みたいな変拍子になるから、本当に暑苦しい。

 

突然だけどわたしの母は虚弱体質だ。

昔からそうだったわけじゃなく、末っ子の妹を産んだ後、産後太りからダイエットしようとした時に大きく体調を崩し、そこから胃潰瘍や胃腸炎などを繰り返して、だんだん華奢になり体力がなくなったらしい。

入院や手術が必要な大きな病気はしてないけれど、1週間の半分は体調を崩している。

 

体調を崩していても、仕事はしなきゃいけないので、何とか起きては来るけれど、合間合間にはソファで横になっていないと持たない。

 

特に偏頭痛がひどく、疲労が溜まる以外にも、塩分の高いものを摂る、パソコンやスマホの液晶を見る、生理前のホルモンバランスの崩れなど、色んな原因があるらしく、なかなかコントロールできない。多分更年期もある。

近くの内科から、偏頭痛の薬を定期的に処方されてはいるけど、体が慣れたりしないようにするために、ここは体調崩せない、と言う時しか飲まない。

 

最近、糖質制限で家族と同じものを食べない私に母が言う。

「どうして美味しくものを食べれるのに食べないの?私の代わりに食べてほしいよ。せっかく食べれるんだから食べた方がいいよ、美味しく食べれるって幸せなんだからね。」

 

母が言いたいことは分かる。

母は塩分や糖分、体を冷やすものを摂ると体調を崩しがちだから、食べれるものを選んで食べなきゃいけない。でも、選んでばかりいられないから時たまそういうものを食べてしまうとすぐ体調を崩す。

だから、食べたいものを食べても体調を崩したりしない私を羨ましがるのは分かる。

 

でも、私だって食べたいもの食べたい、美味しくお米やパスタを食べたい。でも、すぐ太ってしまう。

肥満と言われる体脂肪率になってしまう。

 

確かに、仕事ができないほど体調を崩してしまう母に比べて、深刻さは全然違うけど。

だからって、好きなものを食べても体調崩さない=絶対的な幸せ、ではないでしょ、と少しイラっとしてしまう。

 

長くなってしまったけど、何が言いたいかというと、

自分が羨ましいことを、

「いいなぁ、わたしもそうなりたい」

と伝えることは、時に人への配慮に欠けることになりかねないってこと。

 

さっき、茶道をやっていて京都が大好きな母が、お茶会に出たいという意味で言った「京都行きたいなぁ」に対して、父が「でも京都は暑いよ?体調崩しちゃうよ?」と言った。

そういう、ちょっとしたズレが生まれてしまうのは、人間関係の中でしょうがないんだろうけど。

 

でもそういう所、細かに気づける人間になれたら、と思う。

 

 

 

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今日は投票(期日外)行って外食した。

 

ザ☆ピ~ス!

ザ☆ピ~ス!

 

自己肯定力はすごいよ

過保護のカホコをhuluで見た。

 

感想、

わたしも大して変わらない育てられ方してんな

である。

 

まあ、高校卒業と同時に東京で親元離れてるし、あんなに素直にスクスクとは育っていないし、今ではだいぶひねくれちゃってるので、カホコとわたしはちょっと違うけど。

 

わたしは、祖父母にとっては初孫、曽祖母にとっては初ひ孫、叔母たちはまだ高校生と大学生の時の初姪、そして両親にとっては第一子。


10人以上の裕福な大家族の中で、私はみんなの愛情を受け、自己肯定力を存分に養って育った。
弟や妹が生まれてから、私1人への視線や注目は減りはしたけど、それでも有り余る愛を受けていたことは想像に容易い。
なぜなら、カホコと同じく、我が家にはおびただしい数のホームビデオがあり、昔のハンディカムのテープもきちんとDVD化してある。そこに、些細な日常のワンシーンでさえ愛を受けている私が映っているのだ。
私も母も、そのDVDを観るのが大好きで、ドーナツを食べながら黒木瞳高畑充希が楽しそうにDVDを観るシーンは自分とかぶって笑ってしまった。

 

私は自分の幼い頃のアルバム(こちらもおびただしい程の数ある)を開くのも好き。

わたしは、顔が先天的に野暮ったくて、ぺちゃんこな鼻に、真っ赤でパンパンな頬、大きく垂れ下がった眉毛はいつの時代も変わらないのだけど、それが何故だかたまらなく可愛く思えてしまうのだ。

自分の自己肯定力恐るべし。

 

でも、私は、甘やかし、心配し、おせっかいを焼き、 過剰なスキンシップをし、変わらぬ愛情をわかりやすい形で注いでくれた、過保護な家族たちに心から感謝している。

 

いざというとき、わたしは家族にもらった自己肯定力によって守られていることを、大人になってとても感じる。

 

大学で、弄りの延長線上でいじめに近いことをされて、友達にも「自業自得だ」と言われて、でも笑っていなきゃいけなくてすごく辛い時も。

 

仕事ができなくてできなくて、上司に怒ってももらえず、情けなくて逃げてしまったときも。

 

この状況から脱するには死ぬしかないんじゃないかって思ったときも。

 

わたしはギリギリのところで、自分に「それでいい、生きてるだけでいい」と言ってあげられる力があるということ、それは家族がくれたものだということを、だんだん理解してきた。

 

きっと、それが表出していることが、面白くない人もいるし、イラつく人もいると思うけど、わたしは、この力のおかげでこの先の人生、なんとか生きていけると思うのだ。

それは本当に幸せなことだと思う。

 

まあ、過保護とはまた違うかも知れないけれど、カホコもきっと、同じ力でもって生きていけると思った。

 

まあ、過保護にはほどがありますね。

 

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私3歳くらい。可愛いですね

 

 

初恋の呪い

今日から土曜日の学校は午前授業になった。

 

昨日は2日酔いで気持ち悪くて、たくさん寝たのに、寝た時間とは関係なく、授業は眠い。

 

昨日の夢、中学〜高校生のときに付き合っていた男の子が久しぶりに夢に出てきた。

 

大学生まで、どこかしらその男の子との失恋を引きずっていたから、他に好きな人が出来ても、よく夢に出てきては私をものすごく暗い気持ちにさせていた。

 

もはや呪いだった。途中から、私はこの人とじゃないと幸せになれない、とすら思っていて、いつも過去に引きずり戻されていた。

初恋だった。

 

小学生の時に、ありきたりな初恋を経験した。

席が隣で、足の速い男の子を好きになった。小学2年生くらい。

恋に恋するお年頃。

田舎の、とても小さい小学校で、その子はとてもモテていて、なかなか好きだと言い出せなくて、でも何となくお互い好意があることをどことなく感じていた。

 

小学5年生の終わりの、バレンタインに告白した。

付き合う、という意味なんてよく分からないけど、私はあなたが好きであなたは私が好き、という状況をはっきりさせたいがための、お付き合いが始まった。

 

中学生になって、

まだまだ恋に恋していた。

もうその人の一挙一動に目が離せなくて、寝ても覚めても「ああ、好きだなぁ」なんて思ったりした。

血液型や誕生月が一緒なだけで、「運命だ」と早とちりをして色んな占いに一喜一憂したのを覚えている。

 

雨の日に、初めて一緒に下校した。

彼はサッカー部、私は吹奏楽部。部活終わりに駐輪場で待ち合わせて、傘をさしながら自転車を押して帰った。

 

そこから、まあいろいろあって、高校生になってから別れた。

高校は、私が県内トップの県立高、彼は英語が勉強したいとか何とか言って通信制の高校に通った。

結局は、彼は英語の勉強とやらはいつしか諦め、自動車整備の道を歩んでいた。

 

別れた後も、私は、たとえ他に好きな人ができても、どこかで彼の事を思い出して懐かしんで心を痛める自分に、酔っていた。

彼を夢に見たり、彼とデートした場所を通ったり、彼とのメールを見返してみたり。

そんな事を繰り返していたけど、このままじゃダメだとも思った。

結局わたしは彼との青春の思い出に恋していて、これではちゃんと前向きに誰かに恋することは出来ないと思った。

ちゃんと話し合いもせず、お互い好きなのに別れたから、余計踏ん切りがつかないのだと思い、きちんと話そうと思い、大学受験が終わった後に、一度デートをした。

付き合ってたときに、今度行こうね、と言っていて行けなかったところを回った。

そこで、彼は一瞬、居眠り運転をしてしまう。助手席側のタイヤが縁石に乗り上げてすぐ戻った。

怖かった、大げさだけど死ぬかと思った。でも、一瞬、一緒にこのまま死ねたらと思った。

もう、結婚して、ずっと一緒にいることは叶わないなら、今ここで一緒に死ねたらと思った。

すぐそんな愚かな考えはやめたけど、その思いを一瞬でも抱いたということによって、私はそのデートでも踏ん切りをつけられなかった。

 

その後すぐ、震災が起きて、私と彼がデートしたところは、何もかも流されてしまった。

私は、私も彼も、生きていて良かったと思った。

 

東京の大学に進み、東京で暮らし、彼の思い出から解放される日を待っていたけど、全然だめで、一人暮らしの部屋に、彼を呼んでしまった。

映画を一本見て、そのあと、3回くらいキスをした。

あとは夕方までずっと手をつないでぽつぽつと話をしていた。そこでした話は、細かく覚えていないけど、出会ってから今までで、一番濃密な時間だった。

夜の新幹線に乗らなきゃいけないから、と立ち上がって、玄関を出るとき、彼が「ごめんね」って言った。

何のごめんねなのか、わたしはさっぱりわからなかったけど、その夜わたしは本当に枕がビショビショになる程泣いて、泣いて、泣いて、恋を終わりにした。

こんなに簡単に終わらせられるならもっと早く終わらせたかったけど、これだけ引っ張ったからこそ、終わらせられたとも言えると思う。

 

そのあとは、彼の事を思い出したり、昔の同級生から彼の近況を聞いたりしても、すこしチクリとするけど、割と平気で、そうして少しずつチクリに慣れて、私は今の彼氏と恋をした。

 

今でも、夢の中では、彼は私を好きで、私も彼を好き。

夢の中で私の初恋はまだ続いているのかと思うと、すごく暗い気持ちになる。

 

彼はいま、私の家のとても近所で暮らしている。

婚約している彼女で、同じ中学の後輩だった子と同棲している。

 

私はいつまで初恋の夢を見ているのだろう。

はやく夢の中でも失恋してしまいたい。

 

とても情けなくて、ヤンなっちゃうね

 

私の初恋の話でした。

恋



 

綺麗サッパリ、スーダラ節

昨日は、大学の部活の後輩と彼氏と飲んだ。彼氏も、部活の後輩なのでプチ同窓会みたいな感じだ。

 

後輩(彼氏じゃない方)が20時まで仕事だと言うので、その前に彼氏とオクトーバーフェストへゆく。

 

雨のあとの錦町公園は、蚊が大量発生していて、スカートを履いて着たことを後悔した。

ビール、彼氏と500mlのを2つ買って交互に飲む。

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オクトーバーフェストの良いところはその陽気なドイツの音楽であり、ついついグビグビ飲んでしまう。

糖質制限は遠のく。

 

彼氏は半分くらい飲んだところで、真っ赤になり、「ちょっと休憩」。

その間に私は片方を空けてしまい、まだ飲み足りない。

彼氏がふざけて言った「ラージにすれば?」を鵜呑みにして1000ml(1リットル!)のビールを買う。

でかいジョッキで小顔効果〜〜と写真を撮ったらとても可愛く撮れた。ラージビアジョッキ万歳。

彼氏にチョビチョビ手伝ってもらいながらちょうど20時頃にジョッキを空にした。気づけば割とベロベロだった。

 

酔い覚ましに、と駅前まで歩く。

最早、街中の地理は彼氏の方が詳しい。

悔しい。もっと高校生の時遊んでおけばよかった。毎日塾に通うガリ勉少女だった。

 

彼氏が近道を知っていたおかげで、待ち合わせ場所にすぐ着いて、酔いは覚めなかった。

 

適当な店を選んで入る。

後輩が変わってなくてホッとする。

最近、大学でずっと付き合っていた子と別れて、部活の後輩と付き合い始めたらしい。後輩の恋の話は楽しい。無責任にほじくったりできる。酔っ払っているので完全にお節介ババアと化す。

仕事の愚痴なども聞く。

(後輩もまた、彼氏と同じく、縁もゆかりもない仙台に配属された人。仙台配属、多い。)

なんとなく全体的に辛くて仕事を辞めたい、と言うので、なぜ辞めたいかちゃんと言語化できてからやめろ、とお節介ババアながら至極真っ当なアドバイスをした。

終バスの時間が迫ってきたので22:30には店を出た。

 

 

そこからが問題なのだ。

 

店を出たあたりから、記憶が曖昧なのだ。

気づけば今日の朝だった。

なんだか、せっかくバスに合わせて地下鉄に乗ったのに、彼氏の部屋に行ったのはうっすら覚えている。

 

多分タクシーを捕まえて、ちゃんと自宅に戻ったのだろうけど、タクシーのレシートもないのでめちゃくちゃ不安だ。

 

起きたら、ちゃんと携帯は充電してあり、おやすみタイマーをかけて冷房をかけた感じがあり、なんとお風呂に入った形跡(髪が濡れている)まである。

 

私はよく前職でも、記憶をなくすまでお酒を飲んだけども、記憶がないあたりの自分のしっかりし具合には我ながら驚く。

一人暮らしの頃は、記憶をなくすほどベロベロになっている間、タクシーを捕まえて自宅に戻ることはもちろん、ちゃんと玄関の鍵を閉め、シャワーを浴び、水を飲み、めざましをかけ、布団をかぶって寝るということは容易いことのようだった。

 

とりあえず、両親には悟られまいと平静を装っているけど、2日酔いがめちゃくちゃひどい。

飲むヨーグルトが胃に沁みた。

なんだか、不良娘になった気分。

もう、そんな歳ではないのに。

 

でも、何も言われないから、普通に帰ってきたんだろうと思う。

彼氏にLINEすると、普通に帰って行ったよ、と言われた。

普通に帰るってなんなんだ。綺麗に記憶は真っ白。

 

ラジオから流れてくるハイテンションな女の人の声が頭に響く。

氣志團のワンナイトカーニバルがイラつく。中学生の時の文化祭で、クラス毎のステージ出し物で、綾小路翔役やったことを思い出す。

中1の頃の、あの緊張感は思い出せるのに、昨日の晩の普通の帰り道が思い出せなくて情けない。

 

お酒はしばらく控えよう、と何十回目かの決心をする。

お酒は飲んでも飲まれるな、わかっていてもやめられない。

 

Ein Prosit

Ein Prosit

  • Hans Fröhlich
  • ジャーマンポップ
  • ¥150

 

ドラマを最近観るようになった話

高校生までは、ワンクールに1つくらいお気に入り(というより、1話を見始めて続きが気になってしまって毎週見るようになった)のドラマがあった。

あとは、趣味が似た友達に勧められて観たドラマも、TSUTAYAで借りてきて観たドラマもあった。

 

一人暮らしをするようになって、テレビは、1人で暮らす音の寂しさを紛らわすBGMと化した。

映画が好きだったので(詳しくはない)よくレンタルビデオショップで借りてきたDVDは観たけど、ドラマはその時間に毎週テレビをつけているか、録画を予約しなきゃいけなかったので、なかなか観なくなってしまった。

 

特に働きだしてからは、深夜ドラマさえ毎週観ることが難しいような毎日だったし、周りにリアルタイムでドラマを見る人もいなかったので、なおさら観なくなった。

 

 

実家に帰ってきて、仕事・家事は20時には終了するようになった上、両親がドラマを習慣的に見る人たちだったので、毎クール話題のドラマは自然と録画されていた。

 

そんな時に始まったのがTBSドラマ「カルテット」だった。

 

カルテット DVD-BOX

カルテット DVD-BOX

 

 

東京ラブストーリー「Mother」それでも、生きてゆく」「最高の離婚」等の脚本を担当した坂元裕二の、原作なしドラマ。

その作品のうち、「私たちの教科書」だけ観たことがあった。

ちょうど、志田未来谷村美月伊藤沙莉あたりと同年代、彼らの役と同じ同じ中学生だったのもあって、熱心に観ていた。

その記憶だけだったけど、脚本が「私たちの教科書」と同じで、かつ、メインキャストが松たか子満島ひかり高橋一生松田龍平という最高なラインナップだったので、ものすごく久しぶりに、始まる前に毎週観ることを決めた。

 

これがめちゃくちゃ面白かった。

予告で唄われるこのドラマのジャンルは「ラブ・サスペンス」だけど、そんな安っぽいジャンルなんてはるかに超えた、セリフのやりとりで編み込まれていく人間関係のドラマに引き込まれたひとりだ。

 

昔なら、クラスメイト等に「このドラマ面白いよ、」と勧めて、毎週観るたびに感想を言い合うくらいのものなのだけれど、今では両親くらいしかそんな人はいない。

それでは寂しいので、ツイッターで「#カルテット」の検索をかける。

すると、みんな感想をリアルタイムで呟くこと呟くこと。これまでそんなことはしてこなかったので、とてもびっくりした。

 

これが良かった。

ドラマの鑑賞を趣味としている人などは、考察が細かく、台詞の1つ1つに注目してストーリーや人間関係を解釈する。その巧みなこと。

今まで小説を何度も読み返すことでやっと見えてくるようなことが、このカルテットでは(ツイッターと同時進行で見ることによって)幾十にも重なって多彩なドラマになってくる。

もちろん、それは坂元裕二の、人物一人一人、セリフ1つ1つが丁寧なドラマの構成ありきなのだけれど、それを読み解き、解釈し、坂元裕二の言わんことを読み取る視聴者の方々の優秀さには感服する。

読解力もさることながら、それを文章にするボキャブラリーと表現力よ!

そりゃあ、私の渾身の読書感想文がはしにもひっかからないはずだわ。(昔の話)

 

そのなかでも(注目度とともに)飛び抜けていたのは、ヒコさん(青春ゾンビ)のレビューである。

 青春ゾンビ

あえて、話題にしがちな(「ミゾミゾします」など)部分にはあまり触れず、ドラマやその他ポップカルチャーに対する造詣の深さ、決して軽くないミーハーさを感じ取ることができる、注目ポイント。

私なようなヒヨッコミーハー野郎には出来ないような、時代と、傾向と、優秀な(というのは否定の余地が少ない)予測によって、また豊富なボキャブラリーと柔軟な発想、時代に即した広い価値観、そして坂元裕二への敬意によって、織りなされる、スラスラと読めてしまう文章。

全てが素晴らしく、カルテット視聴者の多くの心を掴んだ。

(途中から読者数がグッと増えて、プレッシャーもあったことだろうに、最終話まで書き上げてくれたことに感謝の念がやまない!)

 

そんなこともあって、今やドラマの鑑賞と、ツイッターのタグ検索は切っても切れない関係にある。

タグ検索がなかったら、今でもドラマを観ているかどうか分からない。

いろんな人が、自分と同じものを見て、どう感じているか知ることの喜びを久しぶりに感じている今日この頃なのです。

 

また他人のそういう喜びに少しでも加勢したいので、自分も、感想を恥ずかしがらずに発信していきたい。(と思いつつ、感じたことを上手く文章に出来ずもどかしい。)

 

朝ドラのひよっこが、今私の中でトップランナーだけれども、今日から始まる「過保護のカホコ」も楽しみだな。

 

 

しかし、坂元裕二のドラマは、他のドラマと比べて頭ひとつ出ている気がする。

セリフ1つ1つへの丁寧さが違う気がする。

気がするだけかな。

カルテットを見て、今まで「映画の方がひとつひとつのシーンや台詞にかける時間が長いし丁寧だ」という固定概念を崩された。

 

すっかり坂元裕二のファンになってしまった。

最高の離婚TSUTAYAでレンタルして観たので、次は「それでも、生きてゆく」を観よう。

 

さ、勉強します〜

 

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 ↑星を見上げている私(幽霊風)

休みの余韻が抜けないと辛いですね〜〜!!!

 

彼氏との旅行(岩手-小岩井農場と猊鼻渓)

一昨日・昨日と、彼氏と岩手旅行に行って来た。

 

小岩井農場に行って、ソフトクリーム食べて、ペンションに泊まって、川下りした。

 天気は二日間とも良好で、ずっと緑を眺めていたような気がする。

 

 

小岩井農場では宣言通り、水上ハムスター。

平日の昼過ぎだったので全然人がいなくて、お陰で恥ずかしがる必要もなくハムスターボールにインできた。

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炎天下プラス密閉空間で伝わるかと思うけれども、中はサウナ状態。

初めは、制限時間が4分って短いな〜と思っていたけど、4分が限界。

終わった後、彼氏に「正気じゃない」と罵られた。

 

懲りない私は、トランポリンバンジーにもトライしたけど、両腕が何故か筋肉痛になった。

高所恐怖症の彼氏が、下でずっと動画を撮っていたので見せてもらったら、自分では華麗に跳んでいるつもりだったのに、全くもって動きが軽やかではなかった。

↓トランポリンバンジー、こんな感じ。

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ここまでで、せっかくおろした新しい黄色いシャツが汗でビショビショになって(自業自得)テンションがだだ下がりしたけど、おいしいソフトクリームを食べて持ち直した。

ソフトクリームは最高。

 

あとは、牛舎に行ったり、ひつじショー(ヒツジも暑くてバテてた)を見たり、木工体験でフォトフレームを作ったりした。

彼氏は貯金箱を作ってた。

そうだね、貯金は大事だね。

工作系が2人とも好きなので時間を忘れてしまって、結局閉園直前までかかった。

小岩井農場は、どこへ行っても緑がきれいで、とても心が穏やかになった。

 彼氏も私も、小さい頃に来たことがあって、その時の写真の見せ合いなどをしたのもとても良かった。

彼氏が小さい頃、本当に可愛かった。今じゃオヤジ顔なのに。

 

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 ↑小岩井農場。奥に、ハムスターボールやバンジーが小さく見えます。

 

 

ペンションは夏休み前の閑散期なのか、宿泊客が私たちしかいなくて、おじさんおばさんの 家に泊まりに来たみたいになっていて、とてもリラックスできた。

 

彼氏と泊まりで出かけた時、2人でお酒飲みながらテレビを見る時間が好き。

お風呂の後、岩手の地酒「南部美人」をチビチビしながらバラエティをみていて、幸せだなぁと思う。

 

 オーナーのおばさんが、晴れているし星がきれいかもよ、と教えてくれたので、ほろよいで外を散歩した。でも、なかなかないくらいに月が明るくて、星が霞んでしまっていた。

残念。

でも、彼氏と星を見るなんてロマンチックな事をしたことがなかったので、2人で夜空を見上げる時間も悪くなかった。

 

小岩井農場でだいぶ体力を消耗したからか、早めに寝てしまったので、早朝に目が覚めた。

 

彼氏とめちゃくちゃ怒鳴りあう夢を見て、気分最悪で目覚めたけど、夢占いで調べると「思わぬプレゼントを受け取る吉夢」と出た。

わざわざ起こして彼氏に報告すると、「これのことじゃない?」と。

山で、お尻の下に敷くマットと、欲しいと言っていた東北の山の本を渡される。

「いつも、山で料理作ったり、調理方法調べたりしてきてくれるし、こないだコッヘル買ってきてくれたから」と。

不意打ちでもらうプレゼントは初めてでめっちゃ嬉しかった。怒鳴りあう夢の気持ち悪さはあっという間に吹っ飛んだ。

 

朝ごはんの時間は8:30にしてしまっていたので、少しふたりでゴロゴロしてから朝風呂に入った。

 

のんびりな朝はよい。

ゆっくり朝食をいただいて、ゆっくり荷造りをして、9:30にはチェックアウト。

オーナーのおばさんが教えてくれた人気のジェラート屋さんに寄ると、開店直後にもかかわらず車が数台停まっていた。

彼氏は、人気ナンバーワン・ナンバーツーのミルクとラムレーズンをダブルで。

私は、パインとチーズをダブルで。

中の席がすでに満席だったので外のベンチに座って食べていたら、ダバダバ溶けていって手がベタベタになったけど、めっちゃ美味しかった。けど、ダブルは少し多かったかも。

 

道の駅に寄ってお土産を買いながら、ジェラートでベタベタの手を洗う。

 

ジェラートを少し急いで食べたからか、2人ともお腹が痛くなりながら、地元で人気の焼肉屋さんで早めのお昼ご飯。

肉を食べたら、ふたりとも腹痛が治り復活。肉は偉大。

 

このへんで、ずっと運転手だった彼氏が疲れて来たので、束の間の運転手交代。

教習所ぶりの高速道路はヒヤヒヤした。

 

猊鼻渓(げいびけい)という渓流へ。

船に乗って川下り(行きは登って帰りは下る往復コース)。

これが緑の季節、水面にも緑が映ってめちゃくちゃきれいなのだ。

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 船頭さんの舟歌を聴きながら緑と岩の壁に囲まれた渓流をゆるゆると登って、下る。

緩やかな流れなので、小さい魚がついてくる。たまに鴨もついてくる。あと、でっかい鯉もいた。

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舟歌は、岩の壁に反射してエコーがかかって心地よい。

船頭さんが、敢えて日陰のところを選んで通ってくれるので心地よい風で汗を乾かしてくれた。

 

彼氏がしみじみと、

「俺は、自然の中でゆっくり過ごすのが一番好きだなぁ、田舎はいいなぁ」

などと無責任な事を言う。

仙台に転勤が決まる前までは、東北なんて田舎だし御免だ、と言っていたくせに。

でも、自分が生まれ育った地方を好きになってくれると嬉しいものだな。

 

舟から降りて、帰路につく。

仙台と岩手は割と遠い。

猊鼻渓から仙台は1時間半くらい。

一度眠くなったら止まらない彼氏に変わって、もう少し私が運転を担当。

 

いつも、少し危なっかしい運転をされる度にガミガミ言ってしまっているけど、自分が運転してみると、助手席からガミガミ言われるのはだいぶイラっとくる。

危なっかしい運転にも、ガミガミにも、気をつけようね、と彼氏と話しながら彼氏はうたた寝。

 

1時間ほど高速を走ったあと、また彼氏に運転交代。

彼氏が寝ないように、心理テストなどをする。

あまり良くない答えは「この心理テストはダメだ!」ということにしつつ、いい感じの答えが出ると「めっちゃ合ってるわ〜」と鵜呑みにする、都合の良い心理テスト。

楽しいのであっという間に彼氏の家に到着。

 

たいした運動もしていないのに、2人とも体力が限界だったので、彼氏の家で昼寝(夕方寝?)。

冷房をゆるくかけて、扇風機も回して、一枚のタオルケットを2人でお腹に乗っけて、夏休みに遊び疲れた兄弟みたいに寝た。

 

起きたのは3時間後。めっちゃ寝た。

ガストに寄って遅めの夕飯。

ほうれん草めん(糖質制限中の方にオススメ!)という表示を見て、自分が糖質制限ダイエットをしている事を思い出す。

 

おろし豚カツにしようと思っていたのを、ほうれん草めんの担々麺に変更したけど、時すでに遅し感。

 

帰ってから体重計に乗ると、減ってきていた体重が少し戻っていた。

 

時すでにお寿司…でもめちゃくちゃ楽しかったから良しとする。

今日からまた頑張ろう。

 

(あ、ドラマ「カルテット」、めちゃくちゃハマったんですが、DVDボックス買おうか迷い中。)

 

とりあえず、とても良い休日でした。

 

今回のドライブBGMは、ビートルズポルノグラフィティスピッツ、SEBASTIAN X。良い感じです。

 

Hello, Goodbye

Hello, Goodbye

アゲハ蝶

アゲハ蝶

群青

群青

新世界によろしく

新世界によろしく

  • SEBASTIAN X
  • J-Pop
  • ¥200

 

優先順位は大事にしよう

母親に、今朝すっぴんの状態のときに「顔、日焼けした?」と言われ、ショック。

私の肌は、紫外線をほぼ無抵抗で吸収する。赤くも痒くもならず、スッと黒くなる。

おまけに敏感肌で、普通の日焼け止めが塗れない。

日傘でもさせば良いんだろうけど、生憎そんな細やかさがなく、つまり気にする割にはズボラ。

 

 

昨日は、何年か前に何回かデートしたうろ覚えの男の子と飲んだ。

しつこく誘ってくるので、まあ暇つぶしにとオッケーしたけど、なんか彼氏に言いそびれたのもあってとても気乗りがしなかった。

 

鹿児島出身で、東京の大学に行って東京で就職して、この四月から仙台に転勤になったのだそう。

最初に待ち合わせたプロントで、糖質制限も忘れてビールを一杯ずつ飲んで、久しぶりに会った為の意味のない気まずさを払拭した。

 

うろ覚えの第一印象は「取って食われそう」という、身もふたもないものだったので、とりあえず警戒心から彼氏の話を数回出したのだけど、そんな心配いらないただの爽やか君だった。

 

たぶん、あの時の私は、声をかけられたり連絡先を聞かれたりすることに慣れてなかったから、取って食われそう!と警戒心丸出しだったのだろうな。

今思うと自意識過剰すぎるな。

 

取って食われる心配が激減したところで、飲み屋に移る。

安心してウィスキーの水割りをカパカパ飲んで、ゴルゴンゾーラチーズどぱどぱのペンネを食らったら、いい感じに酔った。(糖質制限を完全に忘れている)

 

実家の客商売を小さい頃から手伝っていたとか、

多分ソコソコのお坊ちゃんだとか、

中高と有名私立の一貫校に通っていたとか、

一人暮らしが長くてしっかりしてるとか、

まあたぶん全部のお陰で、とても「感じが良い」男の子だった。

話を聞くのもうまい。

話が面白い訳ではないけど、育った環境が似ていて共感できる。

 

お互い第一子で、お金も手間も期待もかけられて、でも適度にガス抜きをしつつ、親が兄弟の中で一番信頼する、素直な良い子に育った(と自分で思っている)感じが、自分とよく似ていて良かった。

 

第一子でA型というのはわりとそういう人が多いと思うのだけど(偏見?)、私の周りは末っ子、一人っ子、またはB型かO型だったので、これまでなかなか共感しあえなかったポイントでの、「うわ!わかる〜〜!」を連発した。

(ちなみに彼氏は一人っ子A型)

 

全て奢ってくれたのも新鮮だった。私は「絶対割り勘!」派でもなければ、「男は奢って当然」派でもなく、雰囲気に任せよう派であるので、まぁ今時男の子とデートすれば大体が割り勘だ。

 

男:あ、出すよ

私:いやいや、半分出すよ

男:じゃあ、○○○○円(半額より少し少ないくらいのキリのいい金額)もらっていい?

 

となることが多い。

それでも、なんだか少し多く出してもらうのが申し訳ない時もあるけど。

 

昨日は、

男:あ、財布しまっていいよ

私:えー、でも半分出すよ(千円札何枚かちらっと出す)

男:大丈夫大丈夫(数枚の千円札に目もくれず自分のお金だけでお会計)

 

という流れだった。

いや、トイレ行っているうちに会計しろよ、という人もいるかもですが、私の中では好感度ナンバーワンでした。

わざわざトイレ行ってるうちに会計されるほうが、なんかいやらしくないですか?

ていうか、そんなスマートなタイミングでトイレとか行けないだけなんですけど。

 

もう一軒、テラス席でホッピーを飲んで(ホッピー飲む男子は最高)、いぶりがっこなめろうを食べた。

ここでは、「じゃあ半分出してもらっちゃおうかな」と割り勘(でも前の店の半分以下の値段)

 

そうして好感度爆上げして、終バスに間に合うように駅で別れた。

イケメンで、腰が細くて、自分と共通点が多い人が苦手な私にとって、恋愛感情を持つ感じの人ではなかったけれど、めっちゃいい人だったー!という、とても清々しい気持ちで帰れた。

 

飲み友達になりたいけど、彼氏はたぶんあんまりよく思わないんだろうな、

 

だから、もう会うのはしばらくやめとこうと思う。

 

こういう加減て難しいですね。

 

でもそういうの、大事だと思うんですよ。優先順位というか。

 

彼氏も、気の合う男友達も、本当は大事にしたい。でも、本当に失っちゃダメなものをおろそかにしたら、絶対に後悔するので、自分に無理のでない範囲で、相手を大事にしたいのです。

 

私の彼氏もホッピー飲めるし。

 

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犬は水浴びできるし、日焼けしなくていいなぁ